Gemini APIの再学習について、知らない方もいらっしゃるのですが、GoogleAPIの無料枠は再学習されます。有料で払っているつもりで、無料枠のままになる形が3つあります。
しかし、有料で契約しているのに、なぜ無料枠のままになるのでしょうか。
3つのパターンと、自分のキーがどちら側かを見る場所を並べます。
無料枠に送ったものは、人のレビュアーが読むことがある
Gemini APIの無料枠に送ったものは、Googleの製品改善に使われます。追加利用規約に書かれています。送信したコンテンツと生成された回答を使って、プロダクト、サービス、機械学習技術の提供、改良、開発を行う、という文です。
Google社内の人も読みます。同じ規約に、人間のレビュアーが確認、注記、処理を行う場合がある、と書かれています。読む前にGoogleアカウント、APIキー、Cloudプロジェクトからデータを切り離す、とも書かれています。
規約は、無料サービスにプライベート情報、機密情報、個人情報を送信しないでください、と書いています。請求書、領収書、振込明細、口座情報は、この3つのどれかに当たります。
学習を止めるスイッチは無い。無料サービスから出るしかない
送るのをやめる前に、設定で止められるかを見ます。無料枠を使ったまま学習から外す設定は、規約にも課金のドキュメントにも書かれていません。
止めるなら、無料サービスから出る必要があります。
学習に使われるかは、Cloud請求先アカウントを有効化したかで決まる
無料サービスから出る条件は1つです。Cloud請求先アカウントを有効化したかどうかです。有効化すると、Gemini APIとGoogle AI Studioのすべての使用が有料サービスになります。データの利用方法についての話で、規約にそう書かれています。無料枠のモデルを叩いていても、無料枠のレート上限に収まっていても、扱いは有料サービスの側です。
有効化は、Google AI Studioの「お支払い情報を設定」から行います。課金のドキュメントによると、請求先アカウントをリンクして前払いを行い、10ドル以上のクレジットを追加する流れです。
Workspaceの契約も、300ドルのクレジットも、判定には入らない
お金を払っている実感があっても、Cloud請求先アカウントの有効化には数えられないものが3つあります。
1つ目は、Google Workspaceの契約です。私はWorkspaceを有料で契約していますが、Gemini APIの判定には入りません。規約の条文に出てくるのはCloud請求先アカウントだけです。Workspaceに毎月払っていても、判定は動きません。Gemini APIのプロジェクトに請求先アカウントがリンクされていなければ、そのキーは無料サービスです。
2つ目は、Google Cloudのウェルカムクレジットです。課金のドキュメントのよくある質問に「いいえ。Google Cloud のウェルカム クレジットまたは無料トライアル クレジットは、Gemini API または AI Studio には使用できません」と書かれています。300ドルのクレジットが残っていても、Gemini APIの支払いには回りません。
3つ目は、Google AI Studioで発行したAPIキーです。有料ティアのプロジェクトと無料ティアのプロジェクトは、切り替えて使えます。同じよくある質問に書かれています。1つのアカウントの中に、有料側のキーと無料側のキーが並んで存在します。
自分のキーがどちらかは、APIキーのページの請求階層で分かる
キーの文字列を見ても、どちら側かは分かりません。Google AI Studioの左のメニューから「API キー」を開くと、一覧が出ます。列は、キー、プロジェクト、作成日時、請求階層の4つです。
請求階層の欄が、そのキーがどちら側かです。config.iniのような設定ファイルに書いたキーは、この一覧の中のどれかと同じ文字列になっています。
有効化しても、すでに送ったデータは取り消せない
有効化して変わるのは2つです。送ったものが製品改善に使われることと、人のレビュアーが読む工程です。記録そのものは残ります。使用禁止に関するポリシーへの違反を検出して防ぐ目的と、法令上の開示の目的で、一定期間記録すると規約に書かれています。
すでに無料枠へ送ったものを消す手順は、規約に書かれていません。削除について書かれているのは、モデルのチューニング機能にアップロードしたコンテンツだけです。無料枠に送ったプロンプトと回答には、同じ記述がありません。
有効化で変えられるのは、これから送るぶんです。請求書や口座情報をGemini APIに読ませているなら、APIキーのページを一度開いて、請求階層の欄を見てみてはいかがでしょうか。


