電子ドラムのパッドを入れ替えたあと、バスドラムだけが鳴らなくなりました。音はしますが、ほかのパッドと比べて極端に小さい状態です。繋いだのは、ローランドのVQD106のパッドと、V31という音源です。ほかのパッドは前と同じように鳴っていて、音源側の設定は何も触っていません。
電子ドラムの音が出ないときによく挙がる答えは、電源とボリュームとケーブルです。バスドラムだけなら、踏み方を直せという答えも出てきます。
ただ、パッドを入れ替えた直後は違います。音源には、入力ごとにパッドの型番を選ぶ項目があります。踏み方より先に、型番の項目を見ます。私の場合は、型番を入れ直したら音が戻りました。入れ替える前から小さかったのなら、原因は音源の設定の外にあります。ケーブルと端子とパッドを入れ替えて切り分けます。
ローランドのV31で、MENUからSYSTEMとTRIGGERへ進む
まず、音源の画面を開きます。V31なら、[MENU]ボタンを押します。カーソル・ボタンでSYSTEM、続いてTRIGGERを選び、[ENTER]ボタンを押します。
次に[F1](BANK)ボタンを押します。TRIGGER – BANK画面が出ます。ダイヤルでトリガー・バンクを選び、設定したいパッドを選びます。ダイヤルを回すと、トリガー・タイプが変わります。音源が別の型なら画面の名前も進み方も変わるので、使っている音源の取扱説明書でトリガーの項目を開いてください。
入力ごとの設定を、いま繋がっているパッドの型番に合わせる
画面が出たら、選ぶのは1つです。前のパッドの型番が残っていたら、いま繋がっているパッドの型番に変えます。キックならKDQ-8です。
型番を合わせると、繋がっているパッドに合った値がまとめて入ります。ローランドは、トリガー・タイプを設定すると、一部を除いたトリガー・パラメーターが最適値に設定される、と書いています。前のパッドの型番が残っている間は、別のパッド向けの値で信号を受けていることになります。
入れ替えたのがキックだけでないなら、ほかの入力も同じです。VQD106なら、スネアがPDQ-8Sで、タムがPDQ-8です。ハイハットとクラッシュとライドがCYQ-12、ハイハット・コントロール・ペダルがFD-9になります。型番を見るときに、ケーブルが奥まで挿さっているかも一緒に確かめておきます。
一覧に型番が無いときは、音源のシステム・プログラムを更新する
トリガー・タイプの一覧に、繋いだパッドの型番が見当たらないことがあります。見当たらないときは、音源のシステム・プログラムを新しくします。V31とV51とV71は、全バージョンで対応しています。TD-50XやTD-27やTD-17は、ローランドが定めたバージョン以降でないと使えません。
型番が一覧に無いときに、ファクトリー・リセットへ手を出すと遠回りになります。ローランドは、リセットするとV31にあるデータや設定がすべて失われる、と書いています。入れたばかりの型番も、失われる設定に入ります。
踏み方とビーターと感度は、型番を合わせたあとに回す
型番を合わせても直らないときに、次の3つへ進みます。踏み方を変える。ビーターを替える。感度を上げる。
電子ドラムの音が出ない、音が小さいという症状が、パッドを入れ替えた日から始まったとします。開くのは、音源のトリガー設定です。踏み方を直す前に、入力ごとの型番を一度見てみてはいかがでしょうか。



