中古のツインペダルは、値崩れの大きい上位機ほど定番機との差額が縮む

中古のペダルを2台並べて迷ったときに見る数字は、残価率ではなく値引きの額です。残価率は中古の値段を新品の値段で割った数字で、高いほど値崩れしていませんが、これは新品で買って売る側が取り戻せた割合です。これから買う側は、新品の実売価格からいくら引かれているかを、額で出します。

DWのMDD2と9002XFで出すと、残価率は60.3%と66.0%で、9002XFが5.7ポイント上に来ます。値引きの額は79,100円と43,700円で、残価率の低いMDD2のほうが35,400円大きく引かれています。値崩れの大きい上位機ほど、定番機との差額は中古で縮みます。

買う前に出す数字は3つです。新品の実売価格との差額、上位機との差額を新品同士と中古同士の両方、そして手元にある機材が売れる見込みの額です。出す順番もこのとおりです。

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買う側から見ると、残価率が高いペダルほど値引きが小さい

私は新品を持っていないので、これから中古を買う側です。買う側が見るべきなのは、割合よりも、いくら安く買えるかという額です。

MDD2は199,100円のものが12万円なので、79,100円の値引きです。9002XFは128,700円のものが85,000円なので、43,700円の値引きです。値引きの額は、残価率が低いMDD2のほうが35,400円大きくなります。同じ2台を、同じ値札で見ているのに、良し悪しが入れ替わりました。

数字そのものは合っていました。合っていなかったのは、その数字の持ち主です。残価率はこれから売る人のための数字で、私はこれから買う人でした。

ただし、数年で手放すと決めているなら、残価率はそのまま使えます。その人は買う側であると同時に、売る側でもあるからです。

上位機との差額は、新品同士と中古同士で倍ちがう

この2台は同格ではありません。MDDはDWの上位のラインで、9000はその下にある定番です。

新品で上位機に上がろうとすると、199,100円と128,700円の差なので、70,400円かかります。中古同士で上がろうとすると、12万円と85,000円の差なので、35,000円です。同じ「上位機に上がる」という買い方が、中古では半分の負担でできることになります。

この2台では、上位機のMDD2のほうが値崩れが大きく、そのぶん定番機との差が中古で縮んでいました。値崩れの幅が大きいほど差が縮むのは、計算のとおりです。ただし、上位機ほど値崩れが大きいかどうかは、私はこの2台でしか見ていません。この2台にかぎって言えば、残価率の悪さは上位機を遠ざけていたのではなく、近づけていました。

中古の値札を見たら、3つの数字を出す

買う前に出す数字は3つあり、出す順番も決まっています。

1つ目は、新品の実売価格との差額です。割合は使わず、額で出します。79,100円と43,700円という並びは、60.3%と66.0%という並びからは出てきません。

2つ目は、上位機との差額で、新品同士と中古同士の両方で出します。ここが縮んでいるなら、その中古は「安い定番機」ではなく「近づいた上位機」だということになります。

3つ目は、手元にある機材が売れる見込みの額です。同じジャンルの機材をすでに持っているなら、それは買う前から手元にある資金です。実質の出費は、払う額から、その1台が売れる額を引いた差になります。値札の額をそのまま出費だと思っていると、いちばん大きい数字を見落とします。

この3つは、ツインペダルでなくても同じ形で使えます。値札に書いてあるのは売る側の数字なので、買う側の数字は自分で作るしかありません。次に中古の1台を見つけたときは、決める前に電卓を3回だけ叩いてみてはいかがでしょうか。

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