「やることリスト」が終わらないとき、「選択と集中」で何をやめるのか?

「選択と集中」とは、やることを減らし、残したことに時間と注意を使うことです。何をやるかを増やす前に、何をやめるかを先に決めます。

しかし、やめたものの中に大事な機会があったらどうするのか、という疑問が残ります。

この記事では、やめて得られるものと、仕事・人間関係・趣味と自己投資・情報収集の4分野でやめるものを選ぶ問いを順に並べます。

目次

1日の時間と注意に限りがあるから、やることを絞る

1日は24時間で、集中して使える時間と注意にも限りがあります。やることを増やすほど、一つに使える時間は減るので、成果を出したいものを先に選ぶ必要があります。

全部やろうとすると、一つに使える時間が少なくなる

時間と注意を使い切るほど多くのことをやろうとすると、一つ一つに使える時間と注意が少なくなります。常にやることが残っている状態が続くと、気持ちも疲れていくと思います。

重要でない選択肢を減らすと、大事な決断に時間を使える

選ぶ対象を絞ると、重要でない選択肢を考える時間が減ります。その分を、大事な決断を考える時間に回せます。

やめて得られるのは、時間と余裕と自分で決めている感覚の3つ

やめて得られるものは、大事な活動に使える時間、気持ちの余裕、自分の時間を自分で決めている感覚の3つです。不要なものをやめると、空いた時間が大事な活動に回り、気持ちにも余裕ができます。

空いた時間を、いちばん価値のある活動に使える

不要なタスクや会議をやめると、空き時間ができます。この時間を、キャリアや人生で価値の大きい活動に使えます。

気が進まない付き合いと情報を減らすと、気持ちに余裕ができる

気が進まない人間関係や、ネガティブな情報に触れる時間をやめると、精神的な負担が減ります。その分、新しいことを考える余裕ができると思います。

やらないことを自分で決めると、自分の時間を自分の意思で使っていると感じられる

やらないことを自分で決めると、自分の時間を自分の意思で使っている感覚が持てます。この感覚が自己効力感(自分は目標を達成できるという自己評価)を高めるかどうかは、確かめられていません。

4分野それぞれの問いで、やめるものを選ぶ

やめるものは、仕事、人間関係、趣味と自己投資、情報収集の4分野で、それぞれ問いを決めて選びます。どの分野でも、「本当に必要か」を問い、残すものを選びます。

仕事:成果に直結しないタスクを見極める4つの問い

時間を取られているタスクを特定するために、次の4つを自分に問います。

  1. このタスクは、本当に自分がやる必要があるか。他の人に任せる、または外注できないか。
  2. このタスクは、今やる必要があるか。期限は妥当か、先延ばしにできないか。
  3. このタスクは、より少ない労力で終えられないか。自動化ツールやテンプレートを使えないか。
  4. このタスクをやめた場合、長期的にどんな不利益があるか。影響が小さければ、やめる候補になる。

人間関係:会ったあとに疲れる関係を減らすかどうかを考える

人間関係は人生の豊かさの源泉ですが、負担にもなります。見直す基準は、その関係が自分のエネルギーを奪うか、与えてくれるかです。会った後に、心地よい疲れではなく消耗を感じる関係が続くなら、会う回数を減らすことを検討します。

趣味・自己投資:続けている理由を問い直す

惰性で続けている趣味や、目的がはっきりしない学びは、時間の消費にあたります。続けるかどうかは、それが自分の心を豊かにしているか、将来の自分への投資になっているかで決めます。

情報収集:入ってくる量を絞り、必要な情報を自分で取りにいく

まずスマートフォンの通知をオフにする、SNSを見る時間を制限するなど、情報の入り口を減らします。そのうえで、自分に必要な情報は何かを決め、信頼できる発信元から自分で取りにいきます。

通知については、カナダのブリティッシュコロンビア大学の学生221人を対象にした研究があります。通知をオンにして携帯を手元に置いた週のほうが、通知をオフにして携帯をしまった週より、不注意と落ち着きのなさの自己申告が有意に高くなりました(Kushlev、Proulx、Dunn、2016年、ACM CHI会議での発表)。この研究は、スマートフォンがADHDを起こすことを示したものではありません。

よくある疑問

Q:やめると、機会を失うのではないか。

A:やめたものから得られたかもしれない可能性は、確かに失われます。ただし時間は限られているので、全部を追うと、一つ一つに使える時間が減ります。やめると、残したものに使える時間が増えます。

Q:「選択と集中」は、誰にでも必要なのか。

A:誰にでも必要です。時間と注意に限りがあるのは、誰でも同じだからです。完璧にやる必要はありません。

まず、いちばん負担に感じている分野で、一つやめてみてはいかがでしょうか

今日、この記事を閉じたあとに、やめられるものを一つだけ探してみてはいかがでしょうか。見つけたら、4分野のうち最も負担に感じている分野からやめてみてください。

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