「また会いたい」と思われる人の、別れ際の一言とは何か?

「また会いたい」と思われやすい別れ際の一言は、その日の会話の具体的な内容に触れた感謝です。この効果は、別れ際の言葉を比べた研究では、まだ確かめられていません。

しかし、「ありがとうございました。とても楽しかったです。」と伝えれば十分で、会話が弾んだのに連絡が途絶えるのは別の理由だ、と考える人もいるでしょう。

この記事では、終わりの印象に関する心理学の知見、具体的な感謝の考え方、一言を作る3つの段階を順に並べます。

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山場と終わりの印象で、全体の評価が決まりやすいというピーク・エンドの法則

体験を振り返ったときの評価は、感情が最も高まった瞬間と最後の瞬間の印象で決まりやすい、という心理学の知見があります。これがピーク・エンドの法則です。1993年にフレドリクソンとカーネマンは、短い映画クリップを見た人の全体評価が、山場と終わりの感情から予測できると報告しました。

この報告が調べたのは、短い映画クリップの評価です。人どうしの別れ際で同じことが起きるかは、確かめられていません。

別れ際で考えると、会話が盛り上がっても最後が事務的なら全体の評価は上がりにくく、最後に前向きな言葉を言えば良い記憶として残りやすいと思います。

定型の挨拶と、具体的な一言の違い

別れ際の感謝は、会話の中身に触れると、定型の挨拶と違う言葉になります。定型の挨拶は誰にでも使える表現で、具体的な一言はその日の会話にしか使えない言葉です。

種類言葉の例その日の会話の内容
定型の挨拶「今日はありがとうございました。とても楽しかったです。」含まれない。誰に対しても使える
具体的な一言「先ほどお話しされていた、〇〇という視点から新たな示唆を得ました。自分にはない考え方で、非常に勉強になりました。貴重なお話をありがとうございました。」含まれる。話の中身に触れている

定型の挨拶は相手の記憶に残りにくく、具体的な一言は「自分の話を真剣に聞いてくれていた」「自分との対話が有益な時間だった」と受け取られて好意につながると思います。

終わり方を決めておくと、連絡を待つ負担が減るという見方

終わり方を決めておくと、連絡を待つあいだの負担が減る、という見方があります。「相手は自分をどう思っているだろうか」「次の約束は取り付けられるだろうか」という不確実性が気持ちの負担になり、別れ際に相手の中で「また会いたい」という動機が生まれれば、こちらから過度に働きかけなくても関係が次につながるからだと思います。

別れ際の一言を作る3つの段階

別れ際の一言は、話の中で心に残った点を見つけ、感謝と一緒に言葉にし、次の機会につなげる、の3段階で作れます。特別な才能は要りません。

対話の中から、伝えたい点を見つける

相手と話している最中から、「別れ際に何を伝えようか」という視点を持ちます。印象に残った言葉、共感した考え、新しい発見を、意識して覚えておきます。相手の話をよく聴くことにもなります。

感謝と、何が良かったかと、自分の変化を伝える

別れ際の一言は、次の3つで作ります。感謝(ありがとうございました)、具体的に何が良かったか(〇〇のお話)、可能であれば、自分にどんな変化があったか(△△という視点に気づけました)です。この3つは、言葉に説得力を持たせるための組み立てです。

「また話したい」という気持ちを伝える

最後は、肯定的な気持ちと一緒に、次につながる言葉で締めます。「またぜひ、この続きをお聞かせください」「今度は〇〇についても、ぜひご意見を伺いたいです」のような一言で、「今回の対話は次につながっている」と相手に受け取ってもらうためのものです。

次の別れ際に試す一言

次に誰かと別れるとき、会話の中で印象に残った一点に触れて感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。

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