委託先にお願いしている作業を、AIエージェントに任せたいと考えています。そのためには、その作業がどう進んでいるかを可視化しなければなりません。実際にどう処理しているかを見ているのは、先方の担当者です。
私が最初に依頼したのは、パソコンの操作画面を撮った動画でした。
ただし、撮ってくださいとだけ頼むと、届いた動画からは何も出てきません。指定を二つ入れています。
「学習用データをください」と頼んでも、データは出てこない
学習用のデータをください。この頼み方では、データは出てきません。頼まれた側も、何を出せばいいか分からないからです。
委託先の担当者は、その作業の中身を知っています。ただ、そのうちの何をAIに読ませればいいかは知りません。両側とも分かっていないので、聞いても何も出てきません。
だから、相手が迷わず出せるものを依頼します。普段やっている作業を、いつもどおり一度通して撮る。新しく作ってもらうものがないので、依頼が一往復で終わります。
撮り方は「人間の担当者へ教えるつもりで」と指定する
一つ目の指定です。人間の担当者へ教えるつもりで撮ってください、と頼みます。
AIに読ませるためだ、という言い方はしません。そう伝えると、相手はAI向けに何かを整えようとします。整えたものは、普段の作業とは別のものになります。
音声を入れてもらう。判断の理由は画面に映らない
二つ目の指定です。説明の音声を入れてもらいます。
判断の理由が画面に映らないからです。画面に残るのは、どのボタンを押したかまでです。なぜそのボタンを押したのかは、口に出してもらわないと残りません。
画面に映らないものが、もう一つあります。選ばなかった側です。相手が3つの選択肢から1つを押したとき、押さなかった2つは画面に残りません。
担当者が説明を飛ばしたところが、次に開示してもらうデータになる
人へ教えるつもりで撮ると、担当者は説明を飛ばします。同じ職場の相手なら言わなくても分かるだろう、という部分です。
飛ばされたところを、動画を一緒に見ながら書き出します。その画面で何を見て決めたのですか、と一つずつ聞いていきます。
書き出したものが、そのまま「このデータを見せてください」という依頼になります。何を開示してもらうかは、動画を見る前には決まりません。
AIにどこまで任せるかと、人がどこで承認するかも、動画を見たあとに決まります。先に決めると、こちらが知らない作業について当て推量で線を引くことになります。
まずは委託先へ、パソコンの操作画面を音声つきで一度撮ってもらう依頼を出してみてはいかがでしょうか。

