AIエージェントで効率の上限がなくなったとき、何がボトルネックになるのか?

AIエージェントは、24時間動かせます。費用も、ClaudeのTeamプランのプレミアムシートは、年払いで1席あたり月100ドルです(Claudeの料金)。

作業の時間もお金も、仕事の効率を縛る上限ではなくなりつつあります。では、AIエージェントで効率の上限がなくなったとき、何がボトルネックになるのでしょうか?

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ボトルネックは、人間の脳の疲れ

ボトルネックは、時間でもお金でもありません。ボトルネックは、人間の脳の疲れです。

私は、1日14時間ほどAIエージェントと仕事をする日があり、プレミアムシートを3つ使い切っています。さらに使おうと思えば使えますが、その前に私の脳が疲れてしまいます。本当は、10席くらいまで増やしていかないといけないと思っています。AIエージェントはまだ動けても、人の脳が先に疲れます。

効率の上限は、作業の時間からお金を経て、人の脳(AIの出力を確かめる量と決める回数)へ移った

頭を使う難しい作業を1日がかりで続けた人は、労力が少なく、すぐに見返りが得られる選択を選びやすくなったという研究があります(Wiehlerほか、Current Biology、2022年)。

疲れの中身は、AIの出力を確かめる量

では、脳を疲れさせているのは何でしょうか。疲れの中身は、AIの出力を確かめる量だと思います。

AIエージェントが増えるほど、資料、メール、見積もりと、上がってくる出力が増えます。1つ読むたびに、そのまま通すか、直すかを決めます。確かめることは、小さな意思決定の積み重ねです。大きな判断の前に、この小さな意思決定で脳が埋まっていきます。

疲れると労力の少ない選択に寄るなら、AIの出力では、確かめずに通すことがそれに当たると思います。確かめる量が多いままだと、疲れたところで見落としが出やすくなると思います。

自分が読む前に、別のAIにずれを落とさせる

確かめる量は、どう減らせばよいのでしょうか。自分が読む前に、別のAIに出力を読ませ、決まったことからのずれを落とさせます。

別のAIには、手順書と、これまでに決まったことを渡します。AIが作ったものをそれと照らし合わせ、ずれを直してから自分に回させます。自分は、直したところから読めば済みます。

たとえば見積書なら、別のAIに「値引きの上限」「支払い条件」といった決まりを渡し、外れているところを直させます(架空の例)。自分は、直した行から見ていけます。

付けた指摘は手順書に書き、確かめなくてよい作業を増やす

それでも、自分が読んで指摘を付けることは残ります。自分が付けた指摘は、AIが読む手順書に書き足します。書き足せば、次の作業では同じずれが来にくくなります。

AIが作る、別のAIが読む、自分が直したところから読む、手順書に書く、の流れが回るたびに、確かめる量が減っていく

この流れが回るたびに、自分が付ける指摘は減っていきます。指摘が付かなくなった作業は、確かめなくてよい作業になります。確かめなくてよい作業が増えた分だけ、脳が疲れる前に、AIの席を増やせるようになると思います。

今日、AIの出力を読んだ回数と、そのうち直した回数を数えてみてはいかがでしょうか。直さずに通した作業が、確かめなくてよい作業の候補です。

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