AppleのBluetoothはLDAC非対応で、音源としての上限がある。さらに良い音質を求める場合どうする?

Appleでさらに良い音質を求めるなら、道は有線だけです。ワイヤレスイヤホンをどれに替えても、音質の上限は動きません。

しかし、LDAC対応をうたうイヤホンは、Appleの製品より高い音質を約束しているように見えます。買えば上限が上がる、と思いませんか。

この記事では、なぜ上がらないのか、上限の先へ行くには何を繋げばいいのかを順に書きます。

目次

AppleのBluetoothはAACまでで、LDACには繋がらない

まず、端末の側を見ます。iPhoneのBluetoothが使うコーデックはSBCとAACの2つで、LDACはありません。Macも同じで、SBCとAACだけです。MacBook Proでも変わりません。

Appleのサポートページも、Bluetooth接続はロスレスオーディオに対応していないと書いています。AirPods Pro 3を含むAirPodsも、Bluetoothで繋ぐときはAACです。

つまり、端末が送れる音質の上限は、iPhoneでもMacでもAACで決まっています。イヤホンの側が何に対応していても、端末がAACで送るので、届くのはAACです。

LDAC対応イヤホンを買っても、Appleでは音質の上限が上がらない

端末の上限が決まっているので、次に、イヤホンを替えた場合を見ます。LDAC対応のイヤホンをiPhoneやMacに繋ぐと、AACで繋がります。LDACに払った分は、音質に戻ってきません。

私はソニーのWF-1000XM6(35,585円)を、LDAC対応を理由に検討していました。AirPods Pro 3(33,599円)との差額2,000円のうちLDACの分は、私用端末がMacBook ProとiPhoneだと気づいた時点で0になりました。

ここで比べていた音質の上限は、端末で決まっていたわけです。

さらに良い音質を求めるなら、Bluetoothを通さない有線にする

ワイヤレスで上限が動かないなら、上限の先へ行く道は有線だけです。有線なら、端末が出した音をそのまま送れるので、AACの上限がそもそも存在しません。

Appleのサポートページも、サンプルレートが48kHzを上回る曲を聞くには外付けのDAコンバータが要ると書いています。つまりAppleは、良い音質の入口は有線とDAコンバータだと自分で示しています。

有線にすると失うのは、ケーブルが無い身軽さです。音質を上げる代わりに、席を立つときは外すことになります。

揃えるのはDAコンバータと有線のヘッドホンの2つ

有線で音質を上げるために揃えるものは、2つだけです。端末とヘッドホンのあいだに入れるDAコンバータと、有線のヘッドホンかイヤホンです。

DAコンバータには2つの形があります。iPhoneやMacのUSB-C端子に挿す小さいUSB-DACと、机に置くオーディオインターフェースです。持ち歩くならUSB-DAC、机で聞くならオーディオインターフェースです。

私はオーディオインターフェースのUniversal Audio Apolloに、有線ヘッドホンのAUDEZE MM500を繋いで聞いています。この組み合わせで、Bluetoothでは届かなかった細かい音が聞き分けられます。

ワイヤレスに音質を求めるのはやめて、さらに良い音質はDAコンバータと有線のヘッドホンで求めてみてはいかがでしょうか。

よくある疑問

Q:LDACのトランスミッターをiPhoneに挿せば、LDACで飛ばせますか。

A:飛ばせます。iPhoneのUSB-C端子から送信機へ有線で出し、送信機がLDACで飛ばします。ただし、送信機を毎回持ち歩くことになり、LDACで飛ばしても有線には届きません。

Q:AppleはなぜLDACに対応しないのですか。

A:Appleは公式の理由を出していません。自社でAACを使っていること、LDACがソニーの規格であることが理由として挙げられていますが、どれもAppleが表明したものではありません。

Q:AACとLDACで、音質はそんなに違いますか。

A:LDACはAACより多くのデータを送れます。ただし、Apple端末ではLDACで送れないので、この差を比べる場面がそもそもありません。比べられるのは、有線とBluetoothの差だけです。

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