AIエージェントが会議の文字起こしを読むようになって、出なかった会議の中身も全部分かるようになりました。話した順も、決まらなかったことも残ります。だから、同じ時刻に会議を2件入れても回ります。ここで先に確かめることが2つあります。自分の契約で何件まで同時に開けるかと、出ない側の記録が、何もしなくても残るかどうかです。
しかし、どちらかを動かせば済むのではないか、と思われるかもしれません。相手のある会議は動かせない、というのが2026年に入ってからの実感です。
先に結論を書くと、2件までは契約で足ります。3件目からは、Zoomの外へ出すことになります。
2件が重なったら、自分のZoomの契約が何件まで開けるかを見る
はじめに見るのは契約です。Zoomのプランは、ベーシックとプロが同時に1件、ビジネスと教育機関とエンタープライズが同時に2件までです。プロのままだと、2件目を始めようとした時点で、1件目を終了するよう促すメッセージが出ます。1件目を終了すると、そこにいる参加者も一緒に落ちます。
確かめる場所は、Zoomのウェブポータルにサインインしたあとの、自分のプラン名が出ているところです。プラン名がプロなら、同時に2件は開けません。
端末を分けても増えません。パソコンとスマホで1件ずつ開く形も、同じ人が同時に2件を主催していることに変わりないためです。
入るだけの会議は、Zoomに申請して機能を足す
本数が分かったら、次は入るだけの会議です。上の1件や2件は、自分が主催する会議の数です。入るだけなら、デスクトップアプリから複数の会議に同時に入る機能が別にあります。対象はビジネス、エンタープライズ、教育機関のアカウントです。
ただしこの機能は、管理画面のスイッチを入れるだけでは使えません。先にZoomのサポートへ問い合わせて有効にしてもらう必要があり、公式には、問い合わせのあと最大3営業日かかると書かれています。重なる日が先に決まっているなら、その3営業日を見込んで申し込みます。
2件目は、自分の別の端末から開く
2件まで主催できる契約でも、1台のパソコンのZoomアプリから2件目を開くことはできません。既定では、デスクトップアプリで複数の会議に同時に入れないためです。
パソコンで1件目を開いたまま、2件目はスマホのアプリか、ブラウザから開きます。ブラウザで開くときは、招待のURLをそのまま開くか、zoom.us/join に会議IDを入れます。Zoomアプリの参加ボタンは、1件目にしか効きません。
音は混ざります。2台とも音を出したままにすると、片方のスピーカーが鳴らした音を、もう片方のマイクが拾います。出ない側はスピーカーを切るか、イヤホンを片耳ずつに分けます。
3件目が重なったら、自分はZoomの外で開く
2件で足りているなら、確かめることは前の章までです。3件目が重なると、Zoomの中に手当てがありません。
Zoomには3件以上を同時に開くためのアドオンがありますが、私の取引画面には出ておらず、日本で足せるかどうかは確かめられていません。
代わりに使ったのがGoogle Meetです。2026年9月10日に、Meetで2件を同時に立てました。両方とも会議は成立し、それぞれの記録がドライブに出ました。Meetのヘルプには、同時に開ける会議数の上限が書かれていません。上限が無いとまでは言えませんが、2件は通りました。
出ない会議の記録が、自分で何もしなくても残るかを確かめる
開く場所が決まったら、出ない側の話です。記録が自動で残る設定が揃っていないと、出ないという判断そのものが成立しません。
Google Meetの録画と文字起こしは、Google Workspace の Business Standard 以上でないと使えません。Business Starter では、管理コンソールのMeetの設定に、録画の項目そのものが出ません。出ないので、探しても見つかりません。
文字起こしは、会議の主催者のドライブの「Google Meet」フォルダに入ります。会議ごとにサブフォルダが作られ、その中に置かれます。保存先は選べません。
Geminiのメモが出ていることを、Business Standardの証拠にしないでください。メモはAIのアドオンでも動くので、Business Starterのままでも出ます。私はメモが出ているのを見て一度、録画も使えるものと勘違いしました。
会議ごとに自分で録音して、ファイルを取り出してAIへ渡す作業は、録画と文字起こしが自動で残るようになると要らなくなります。
記録が自動で残ると、その日の会議を全部確認できる
ここまでの設定が通ると、自分が出た会議も出なかった会議も、同じ形で手元に並びます。出た会議だけを覚えていて、あとは人に聞く、という形が終わります。
人からの報告は、話した本人が重要だと思ったことしか上がってきません。何が省かれたかは、報告からは分かりません。省かれた側に、判断に要る材料があったかどうかも分かりません。文字起こしなら、省かれた側もそのまま残ります。
出席は、その場にいることから、あとで読むことに変わりました。読むのはAIエージェントで、こちらはその要約を見て指示を出します。だから、同じ時刻に会議を2件入れられます。入れられるかどうかを決めているのは予定表ではなく、契約の本数と、記録が残る設定の2つです。
よくある疑問
Q:代替ホストを立てれば、3件目も開けますか。
A:開けません。上限は、会議を所有しているアカウントごとに数えます。代替ホストは会議を始める人を変えるだけで、所有者は変わりません。2件目を代替ホストに開始してもらう方法は使えますが、3件目には効きません。
Q:ウェビナーも同時に開けますか。
A:開けません。ウェビナーを2つ同時に主催することはできず、ミーティングとウェビナーを1つずつ同時に開くこともできません。同時に2つ開けるのは、ミーティングどうしの場合だけです。
Q:Zoomのクラウド録画では足りませんか。
A:自分が主催した会議なら残ります。ただし、出ない側の会議を別の人が主催しているなら、その録画は相手のアカウントに入ります。自分の手元に残したいなら、その会議の主催を自分にするか、記録が主催者のドライブへ入る形に移します。
2件までなら、いまの契約のまま足ります。3件目からは、記録が自動で残る側の道具へ移す。契約の本数を見てから記録の残り方を見る、この順で見直してみてはいかがでしょうか。


