FireShotの保存先をダウンロードフォルダの直下にする。余計なフォルダを作っているのはファイル名の欄

FireShotで撮ったスクリーンショットを、Macのダウンロードフォルダにそのまま置きたい。用件はそれだけでした。ところがダウンロードフォルダを開くと、FIRESHOTという名前のフォルダができています。ファイルは、その中に入っていました。オプション画面にはデフォルト出力フォルダという欄があるので、まずそこを空欄にしました。それでもフォルダは作られ続けます。

検索して出てくる説明は、初期の出力フォルダ名がFireShotで、置かれる場所はブラウザのダウンロードディレクトリの直下だと書いています。ファイル名のつけ方も、別の項目として説明されています。ただ、この2つがつながっているという話は出てきません。

先に結論を書きます。保存先を直す欄は2つで、デフォルト出力フォルダの欄を空にして、ファイル名のテンプレートからスラッシュを消します。余計なフォルダを作っているのは、フォルダを指定する側ではなく、ファイル名を指定する側でした。ここへ着くまでに、私はAIへ3回聞いて、3回とも外しています。4回目に送った一文も、そのまま載せます。

目次

保存先を決めている欄は、2つある

FireShotのオプション画面には、デフォルト出力フォルダという欄があります。もう1つ、ファイル名のテンプレートを書く欄があります。前者はフォルダを、後者はファイル名を決める欄に見えます。

実際には、後者にもフォルダを作る力があります。テンプレートにスラッシュが入っていると、スラッシュの手前がフォルダ名として解釈されます。だから出力フォルダ欄を空にしても、フォルダは作られます。

出力フォルダ欄に書けるのは、ダウンロードフォルダからの相対パスだけ

欄の下には注記が出ています。「保存されたファイルを含むダウンロード ディレクトリへの相対的なファイル パスにサブディレクトリが含まれている可能性があります。絶対パス、空のパス、後方参照«..» を含むパスによりエラーが発生します。」

読みにくい文ですが、言っていることは1つです。この欄に書けるのは、ダウンロードフォルダから見た相対パスだけです。

この注記には出どころがあります。Chromeの拡張機能がファイルを保存するときは、chrome.downloadsという仕組みを使います。その公式ドキュメントには、ダウンロードディレクトリからの相対パスであること、サブディレクトリを含んでいてもよいこと、絶対パスと空のパスと後方参照はエラーになることが書かれています。ほぼ同じ文です。あの制約はFireShotが決めたものではなく、Chromeの側の仕様です。

ただし、この記述が言っているのは、サブディレクトリを含んでいてもよいというところまでです。区切り文字がスラッシュであることは書かれていません。FireShotがテンプレートの文字列をそのままChromeへ渡していることも書かれていません。私が観測したのは、スラッシュを消したら症状が消えたという事実だけです。

欄を空にしても、フォルダは1つ作られた

注記のとおりなら、空のパスもエラーの対象です。ところが空欄にしても、エラーは出ませんでした。FIRESHOTという名前のフォルダが、ダウンロードフォルダの中に作られました。

このときも私は、まだ出力フォルダ欄を疑っていました。空欄が効かないのなら、書き方が悪いのだろうと考えたからです。

あとから見ると、ここで欄の外を探すべきでした。空欄なのにフォルダができるのなら、そのフォルダ名はほかの場所から来ています。ただし断定はできません。空欄が本当に保存されていたかを、私は画面を開き直して確かめていないからです。

できたフォルダの名前は、全部大文字のFIRESHOTでした。検索で出てくる説明が書いている初期フォルダ名はFireShotで、大文字と小文字が一致しません。この差の理由は分かりませんでした。

絶対パスを入れると、同じ階層がフォルダの中に作られた

次に私は、この欄に絶対パスを貼りました。保管フォルダの場所を指定するのだから、場所を書けばいいと思ったからです。

結果はエラーではなく、ダウンロードフォルダの中にUsersというフォルダができました。その中にユーザー名のフォルダができ、さらにその中にDownloadsというフォルダができました。注記はエラーが発生すると書いているのに、何も言わずに入れ子が作られたことになります。

これが注記と実装のずれなのか、バージョンによる差なのかは分かりません。確かめられたのは、絶対パスを入れるとその階層がそのまま作られる、というところまでです。

消す文字は、ファイル名テンプレートのスラッシュ

ファイル名のテンプレートを開くと、スラッシュが入っていました。スラッシュを消したら、余計なフォルダは作られなくなりました。

切り分けていないことが1つあります。そのスラッシュが直接書かれた文字だったのか、URLを差し込む記号が展開された結果だったのかです。URLにはスラッシュが含まれるので、記号のほうが原因だった可能性は残っています。既定でそうなっていたのか、過去に自分で入れたのかも分かりません。

同じ症状の方は、テンプレート欄を開いてみてください。スラッシュそのものと、URLを差し込む記号の両方が候補になります。どちらを消しても、連番とページタイトルは残ります。

よくある疑問

Q:出力フォルダ欄は、結局どう書けばいいのでしょうか。

A:ダウンロードフォルダの直下に置きたいなら、空欄にします。サブフォルダにまとめたいなら、フォルダ名だけを書きます。スラッシュから始めたり、絶対パスを書いたりすると、意図しない階層が作られます。

Q:ダウンロードフォルダの外に保存できますか。

A:この欄からはできません。Chromeの仕様が、ダウンロードフォルダからの相対パスしか受け付けないからです。別の場所に置きたい場合は、保存したあとに移す手を考えることになります。

症状と同じ名前がついている欄に、原因があるとは限らない

この設定で、私は3回外しました。理由は1つです。症状が「フォルダが余計にできる」で、オプション画面に「デフォルト出力フォルダ」という欄があったからです。

名前が症状と一致していると、そこに原因があるように見えます。そして一致しているあいだ、ほかの欄は視界に入りません。ファイル名という名前がついた欄を、フォルダの問題を探しているときに開く人はいません。

ここから判断基準が1つ取れます。それらしい名前の欄を触って症状が変わらなかったら、その欄はもう原因ではありません。正しい対処が効かないのは、対処が足りないという意味ではなく、探している場所が違うという合図です。

当たったのは、言い方を変えたときではなく、起きたことを1つ足したとき

この設定は、AIに聞きながら直していましたが、3回とも外れました。

1回目に返ってきたのは、Chrome本体のダウンロード設定でした。私は「違う。拡張機能の設定だ」と書きました。2回目は拡張機能の欄に絞った答えで、空欄が正解だと言われました。私は「違うって。Fireshotの保管フォルダの話の質問をしているんだ」と書きました。3回目に絶対パスを教えられ、貼ったら入れ子ができました。私は「意味がない」と書きました。

3回とも、私が言ったのは、見ている場所が違うということでした。相手はそのつど場所を言い直しますが、出力フォルダ欄に原因があるという前提のほうは動きませんでした。

4回目に、私は言い直すのをやめました。代わりに、自分の環境で起きたことを1つ足しました。「空欄にすると、FIRESHOTというフォルダが生成されてしまう。」これで1回で解決しました。

伝えた量は、それまでの訂正より少ないくらいです。それでも効いたのは、この一文が前提と両立しないからでした。出力フォルダ欄が原因なら、空欄にした時点でフォルダはできないはずです。できているという事実は、その前提が成り立たないことを直接示します。前提が壊れたので、相手は初めて別の欄を探しました。

回数で決められることが1つあります。同じ趣旨の訂正を2回して、返ってくる答えが同じ場所を指しているなら、3回目の言い直しは省いてよいと考えています。3回目に打つのは、いま画面で起きていることを1行だけ書いた文です。押した操作と、そのあとに表示されたもの。解釈は混ぜません。

この手が使えない場面もあります。画面に何も出ず、エラーも出ず、期待したものが返ってこないだけの状態です。そこで書けるのは「何も起きません」しかありません。何も起きないことは、たいていの前提と両立してしまいます。そのときは、設定を1つだけ変えるなどして、差が出るまで条件を動かすことになります。

設定でつまずいたときは、それらしい名前の欄をもう一度触る前に、いま画面で何が起きたかを1行だけ書き出してみてはいかがでしょうか。相手がAIでも、その1行が、探す場所を変える材料になります。

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