AI最新動向
関西の主要企業172社、2027年春入社の大卒内定者が前年比2.1%減 AIの活用による業務効率化などで採用を抑える動き クボタは74%減、ヤンマーは半減
11月2日5時配信。日本経済新聞社の2027年度採用状況調査で、関西2府4県に本社を置く主要企業192社に10月1日時点の内定者数を聞き、前年度実績と比べられる172社を集計した。大卒内定者数は26年春入社実績比で2.1%減と2年連続のマイナスで、AIの活用による業務効率化などで採用を抑える動きが目立ったという
新卒の採用数そのものが、AIによる業務の置き換えを見込んで絞られ始めた点
11月2日3時14分(JST)投稿。投稿者はOpenAI創業メンバーのアンドレイ・カルパシー氏。YouTubeのおすすめに不満があり、Mac用のClaude Codeデスクトップアプリで、労力の設定をMediumにしたOpus 5.5に、Hacker Newsの20年分のコメントを絞り込ませた。自分で手を動かしたのは、YouTubeの動画情報を取るためのAPIキーをGoogle Cloudの画面で発行すること、配信用のサーバー(VPS)を借りること、ドメインを買うことの3つだけで、サーバーのIPを渡した後のコードの更新・セキュリティの強化・公開・最適化はすべてClaudeが行ったという。サイトは hackertube.org で、おすすめの状態は閲覧者のブラウザにだけ保存し、サムネイルは動画の中ほどの1コマを使う。元のコメント分析のデータはzipファイル1つで公開しており、Claudeに読ませて自分用の版を作れる。「普通なら数週間から数か月かかる楽しい計画も、今は朝食前に片づく」と書いた
公開データの絞り込みからサーバーの設定と公開まで、人が担うのはアカウントの開設と支払いだけになっている点。同じことをするにはAPIキーとサーバーの契約が要る
Claude CodeやCodexなどのコーディングAIに、ブラウザの中だけでなくPC全体のアプリを操作させる無料の道具「agent-desktop」
10月31日9時15分(JST)、Vercel Labsのクリス・テイト氏が公開した。macOS・Windows・Linuxに対応し、人が作業を続けているあいだも裏で動き、複数のAIがそれぞれ自分のカーソルで同時にPCを使える。画面の見た目を推測して読むのではなく、OSが持つボタンやメニューの一覧(アクセシビリティツリー)を読んで操作する。テツメモ氏の紹介によると、入れ方は「npm install -g agent-desktop」で入れ、「agent-desktop version」で確認、macOSは「agent-desktop permissions –guide」でアクセシビリティを許可し、AIにスキルとして入れるなら「npx skills add https://github.com/vercel-labs/agent-desktop –skill agent-desktop」。紹介:https://x.com/tetumemo/status/2116654924687884703
人がPCを使っている横で、AIに別のアプリの操作を任せられる点。AIがPCのあらゆるアプリに触れるため、仮想マシンの中で動かすなど触れる範囲を区切る工夫が要る
xAI(ドキュメント上の社名はSpaceXSI)、Grokの文章の出力に見えない透かしを入れると発表 11月7日から既定で有効に、EUのAI法への対応
10月31日(米国時間)、アンドリュー・カラン氏がxAIの発表として紹介した https://x.com/AndrewCurran_/status/2116654648082022668 。開発者向けドキュメントによると、2026年11月7日から、grok-4.7、grok-4.6、grok-4.5、grok-4.3、grok-4.20の各モデルの文章の応答に、後から自社のモデルが生成した文章だと判別できる見えない透かしを入れる。全てのAPIの窓口で有効になり、通常の文章のほか構造化した出力やツール呼び出しの引数も対象で、利用者側の変更は要らない。チームの管理者はモデルごとに無効にでき、応答のヘッダー「x-watermark」で透かしの有無を確かめられる。カラン氏は、xAIは最後まで透かしを入れていなかった事業者で、残るのは北米のChatGPTだけだと書いた
主要なAIの文章のほぼすべてに、生成元が後から分かる印が付く段階に入った点
有識者の受け止め
イーサン・モリック(ウォートン校教授)、GPT-6 Proに「偉大な神託に一度だけ質問するような感覚」
11月1日8時57分(JST)投稿。「GPTのProシリーズは、複雑な計算や参照、洗練された発想が要る一発勝負の問題で、引き続き非常に印象的だ。それほど速くはなく(特に心地よくもない)が、GPT-6 Proは『偉大な神託に一度だけ質問する』ような感覚を与えてくれる」と書いた
速さや対話の心地よさより、一度の質問で深い答えを出すことに振ったモデルの使いどころ。用途によってモデルを選び分ける発想
ムスタファ・スレイマン(マイクロソフトAI CEO)、「意識を持つ超知能を作るべきではない」 学習中に意識が芽生えたら全員がAI開発を止めるべきだと主張
11月2日0時22分(JST)、Xの記事「Don’t build conscious superintelligence」で公開した。モデルの福祉についての自身のエッセイに対し、AIの権利を真剣に考えるべきだという反応がXで驚くほど多かったことに懸念を示した。「『AIは意識を持たない』と現在形で書いたのは意図的だ。今はそうではなく、そうであり続けなければならない」「意識を持つAIを開発するのは無謀で、作るべきではない。学習の中で意識が現れ始めたら、その性質を設計から取り除けるまで、全員にAIの開発を止めるよう求める」「AIの開発者に、意識を持つ新しい種を世に送り出す権利は一切ない。地球上の他の80億人はこの実験に同意していない」と書いた。今AIに意識がある証拠があるなら、直ちに公に開示すべきだとも述べた
AIの権利や福祉を論じる前に、意識を持つAIを作ること自体を禁じるべきだという立場。研究所によってAIの福祉の扱いが割れている点
ピーター・ワイルドフォード(予測分析)、「Anthropicの蒸留の取り締まりが効き、中国の蒸留業者はOpenAIへ流れている。OpenAIも同じ対策を入れるべきだ」
11月1日3時1分(JST)投稿。The Informationが10月29日に報じた「MoonshotとDeepSeekが、Anthropicが蒸留の取り締まりを強めた後、最新モデル(Kimi K3.1とV4.1-Flash 1017)の開発でOpenAIのAstraを蒸留していた」というスクープを引き、「Anthropicの蒸留に対する取り締まりは効いたようで、中国の蒸留業者は今やOpenAIのほうへ移っている。OpenAIはAnthropicの対策を取り入れるべきだ。それは業界の政府基準の土台にもなりうる」と書いた
最先端のモデルの出力を他社が学習に使う「蒸留」を、各社がばらばらに防ぐと、守りの弱い所へ流れるだけだという指摘。業界共通の基準づくりの論点
AI活用事例
IDOM(「ガリバー」運営)、店舗で成約しなかった客の追客をAIエージェントに任せ、成約率を1ポイント超押し上げ 60億円の増収を見込む
日経クロステックが10月28日に報じた(特集「『ガリバー』AX戦略の全貌」の第3回)。IDOMは10月26日、約135億円を投じてAIの活用を全社に広げる「Gulliver AX宣言」を出した。蓄積してきた年数十万件の商談データを使い、店舗で成約に至らなかった顧客をAIエージェント(SalesforceのAgentforce)が追客し、成約率を1ポイント以上上げた。見出しでは60億円の増収につながるとしている。商談の音声をAIがリアルタイムで評価する仕組みも動き出した一方、開発を途中でやめた施策もあるという
人の営業が追い切れなかった不成約の客を、AIエージェントが継続して追う形に置き換えた点。商談データを先に整えてきたことが前提

