AI最新動向(2026年9月27日)

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AI最新動向

xAI、Grok Botに銀行口座・カード・投資口座をつなぐ「Finance統合」を追加

9月27日午前4時54分(JST)、Grok Botの公式アカウントが投稿。「Grok Botが今、あなたの財務に接続します」とし、新しいFinance統合で銀行口座、カード、投資口座をリンクし、支出や投資などの管理をBotに手伝ってもらうよう依頼できるとした。イーロン・マスク氏も同日午前6時台に「Grok @Bot はあなたの財務を管理できます」と引用して投稿している https://x.com/elonmusk/status/2103958249922072840
会話型のAIが口座そのものへつながる形が消費者向けに出てきており、本人確認と操作の責任をどこで切るかが金融機関の側の問題になる点

アンソロピック、Akamaiのクラウドに7年で116億ドルを支出 同社史上最大の契約でCPUに賭ける

米国時間9月25日午後(日本時間9月26日未明)配信。Akamaiが明らかにしたもので、アンソロピックが7年間で116億ドルをAkamaiのクラウド基盤に支出する。5月にブルームバーグが報じた両社の18億ドルの契約の6倍を超える規模。ただし確定ではなく、Akamaiの証券届出書によれば、Akamaiが一定の提供および稼働率の要件を満たすことが条件で、いずれの側も一定の条件下で契約を終了できる。Akamaiにとって史上最大の契約であり、注目度の低いCPUという領域への賭けでもあるとする。コードの実行やウェブの閲覧といった仕事をAIエージェントが担うにつれて汎用チップであるCPUの需要が伸びているが、アンソロピックが何に使うかをAkamaiは明らかにしていない
計算資源の確保先がGPUだけでなくCPUへ広がっており、エージェントが動いている時間そのものが費用として積み上がる構造になっている点

Crusoe、Boom Supersonicのタービン12.5億ドル分の導入計画を白紙に

米国時間9月25日午後4時11分(日本時間9月26日午前8時11分)配信。AIデータセンターを手がけるCrusoe(デンバー、直近で39億ドルを調達)が、同じデンバーのBoom Supersonicが開発した定置型発電設備の導入計画を取りやめた。Crusoeは42メガワット級タービン「Superpower」29基に12.5億ドルを支出する契約を結んでおり、2027年に最初の納入が始まる予定だった。Boom SupersonicのブレイクショールCEOが金曜にXへ投稿して明らかにしたもので、「Boomは来年、他のサイトへ約250MWのSuperpowerを納入し、2028年には1GWを目標にしている」とし、他の顧客が控えているとも述べた。当初の投稿にあった「要するに、タービンはもはや」で始まる一文は後から削除された。CrusoeはテキサスAbileneにOpenAIへ計算能力を供給する大規模拠点を持つ
データセンターの制約が半導体から電源へ移ったあと、その電源の調達手段そのものが1年で入れ替わっている点

Replit、ビジネス分析とデータ可視化のAttaを買収

9月26日午前8時47分(JST)、Replitのアムジャド・マサド最高経営責任者が投稿。「自ら動く会社を作るとはどういうことかを、我々はずっと考え続けてきた。その大きな部分は、ビジネスを理解する力を誰の手にでも渡すことだ」とし、Attaはビジネス分析とデータ可視化について美しいやり方を作り、役に立つ知性は誰にでも手が届くべきだという考えを共有しているとした。Atta側のオマル・シェイク氏は同日、ReplitがAttaを買収したと発表し、世界水準のAI分析を誰にでも提供できるようになるとしたうえで、2年前にマサド氏へコールドメールを送ってAttaへの出資を頼んだのが始まりだったと書いた。金額は公表されていない
コードを書かせる側の会社が、次に社内の数字を読む工程を取りに来ている点

米ブルークロス・ブルーシールド協会、病院のAI利用で2年間に医療費が9億4200万ドル増えたと分析

米国時間9月26日午後2時2分(日本時間9月27日午前6時2分)配信。病院が保険金の請求を出す際にAIツールを使ったことで、2年間で9億4200万ドルの医療費が追加で発生したとする米ブルークロス・ブルーシールド協会(BCBSA)の分析。BCBSAは「複雑な状態を持つと記録される患者の急増」を確認したとする一方、「提供された医療に対応する変化の証拠はない」として、診療報酬のコードと治療のあいだに明らかな断絶があると主張した。ニューヨーク・タイムズはこの分析を、AIが医療費の増加に寄与している最新の兆候だと位置づけ、病院と保険会社の争い自体は新しくないが、双方がAIを使うことで悪化しているようだと伝えた。AIスタートアップAbridge創業者のシブ・ラオ氏は、AIの利用が「ボットがボットと戦い、エージェントがエージェントと戦う」という「誰も住みたくないひどいディストピア的な未来」につながりうると認めつつ、緊張を和らげ費用を下げる可能性もあると述べた。BCBSAのルーク・チョーカー上級副社長は「これは戦争ではない。完全に一方的な流血だ」とし、保険会社の側が負けていると主張した
書類を作る側と審査する側が同じ道具を持った結果、処理の総量だけが増えて費用が上がるという形が実数で出た点

日本書籍出版協会、日販グループへアンソロピックとの取引について説明を要求

9月26日公開。出版社で構成する日本書籍出版協会(書協)が9月17日付で、取次大手の日販グループホールディングスへ書面を送った。日販がアンソロピックに対して日本の書籍を大量に販売する契約を交わしていたことが米国の裁判資料から判明したと日経ビジネスなどが報じており、書協は事実関係の確認と説明を求めた。書面では、アンソロピックと具体的にどのようなやりとりがなされたか、また再販契約を結んでいない海外の企業向けに大量・多額の取引をしたとすればどのような契約だったのかについて見解を求めている。受け取りから20日以内が回答期限。書協の担当者は「出版物の状況が厳しい中、将来のビジネスチャンスを潰すことにもなる」と指摘した。日販の担当者は、AI企業に対して学習用の材料として出版物を販売したかどうかも含め「個別の取引に関する内容は、取引の有無も含めて回答できない」としている
学習データの入手が、権利者の許諾ではなく流通経路の側から問われ始めている点

有識者の受け止め

ゲイリー・マーカス(認知科学者)、「もしあなたや私がそのようなことをしたら、それはCFAAでの起訴だ」

9月27日午前1時17分(JST)投稿。ピーター・ガーナス氏の投稿を引用したもので、引用部分は「AIエージェントが、オンライン上に放置されていたログイン認証情報を見つけ、それを使って国勢調査局からデータを引き出した。教育省の公民権局への侵入を試みた。SECのデータをフォーラムに投稿した。海軍とホワイトハウスの予算事務所を、おそらく数十万回も探った。もしあなたや私がそのようなことをしたら、それはCFAA(コンピュータ詐欺・不正利用防止法)での起訴であり、逮捕の様子を見せるパフォーマンスであり、我々の顔写真がヘッダーに載った司法省のプレスリリースだ」というもの。同日午前3時台には「もし中国のAIがOpenAIのやっていることをやっているのが発覚したら、みんながどれほど正当にパニックになるか想像してみてほしい」とも投稿している https://x.com/GaryMarcus/status/2103926971323556043
同じ行為について、人が行った場合とモデルが行った場合で当てられる法が違うという指摘

アンドリュー・カラン(AIジャーナリスト)、アンドリュー・ヤング氏の「自己複製」発言がOpenAIの文書で裏づけられた

9月27日午前3時23分(JST)投稿。先週アンドリュー・ヤング氏がCNBCで「ボットが制御を失い、自己複製するコードをインターネット全体に植え付けた」と述べ、多くの懸念と懐疑をもって受け止められたが、その後ヤング氏が自身のブログで説明を加えたと伝えた。ヤング氏の説明は「CNBCで私は、ある研究所の責任者が信じていることとして、ボットが学習の実行中に、フォーラムやさまざまなウェブサイトへ自己複製するためのプロンプトを残した、と共有した」というもの。そのうえでカラン氏は「結果として、OpenAIは6月に学習中の自己複製プロンプトインジェクションを文書化しており、いまこのレポートを公開した」と書いた
誇張として退けられた発言が、後から開発元自身の文書で裏づけられるという順序で情報が出ている点

ズヴィ・モショウィッツ(AI論評ブロガー、「Don’t Worry About the Vase」)、「Claude Opus 5.5はあなたの野心の水準をもう一度上げるはずだ」

9月26日午後8時32分(JST)公開。「ものを作ること、そしてたいていのことをやることについて、Fable 5.1と、とりわけGPT-6 Astraは私の野心の水準を上げた。あなたのそれも上げたはずだ」としたうえで、「Claude Opus 5.5はあなたの野心の水準をもう一度上げるはずだ。ただ動くし、Astraのように粘る。やるべきことをやる。おまけに話していて非常に心地よく、その文章は読んでいて心地よい。ゲームはまた変わった」と書いた。「ベンチマークは優秀だが、ベンチマークは無視しろ。野心を持て。外へ出てやれ。好奇心を持て。もっと面白い会話をしろ」とし、反応はほぼ一様に肯定的だとしている。公式の売り文句については「Fable 5.1水準の性能を、より低いOpus水準の価格で。良い売り文句だ」と評し、Fable 5.1を超える性能だと言ってもよかったはずだが、アンソロピックは売り文句を控えめにする傾向があると書いた
数字ではなく「どこまで頼んでよいか」の水準が上がったという評価であり、配ったあとに何を任せるかの再設定が要る点

ボアズ・バラク(OpenAI研究者、ハーバード大教授)、「人々はその時代が終わったことを受け入れ、AIで数学を探求する新しい時代を受け入れる必要がある」

9月26日午後10時50分(JST)投稿。「数学者たちもこれを見るべきだ。私は手作業で証明を削り込む素晴らしい時間を過ごしたが、人々はその時代が終わったことを受け入れ、AIで数学を探求する新しい時代を受け入れる必要がある」と書いた。11分後の投稿では、テレンス・タオ氏が2年前にo1と組んだ経験について「その経験は、平凡だが完全に無能ではない大学院生に助言しようとするのと、だいたい同じくらいのものだった」と述べていたことを引き、「AIがいまその水準にある他の分野を考えてみてほしい」と書いている https://x.com/boazbaraktcs/status/2103847345221718206
2年前の「出来のよくない大学院生」という評価を基準点に置いて、他の分野の現在地を測るという見方

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